「チネイザン」、ちょっと聞き慣れないかもしれませんが、身体の中心である内臓を刺激することで驚くほど健康に効果を発揮する内臓マッサージの施術です。東洋医学では、「気・血・水」の循環やバランスで身体の健康状態を捉えていきますが、わかりやすく言えば、全て細胞レベルで考えていくということ。つまり、骨も筋肉も血管も髪の毛も胃も腸も・・・全ての身体部位は細胞の集まりであるのですから、ひとつひとつの細胞が元気になれば、調子の悪い部位も元気になるというわけ。ひとつの細胞を元気にするには、「気・血・水」を送り込めばいい。ただそれだけです。
この施術法は、内臓にアプローチをする施術法ですが、直接内臓を触れることはできませんが、腹部をこのテクニックを使って丹念に刺激することで、内臓に「気・血・水」を送り込むことができます。その効果は、全身がぽかぽかと温まったり、身体が軽くなったり、腰痛がすっかり消えてしまったり、滞っていた便通が改善されたり、やる気がみなぎってきたりと、個人差はありますが何かしらの結果を導き出すことができます。この内臓マッサージを最低45分~90分程度の施術を行うことで驚くほどの効果が期待できます。基本的タイ古式マッサージパターンに組み込まれている10分~15分程度の腹部の施術とは全く別物と言えるでしょう。
腹部は人間にとって本能的に守りたい場所であるだけに、雑なアプローチを行うと、クライアントは防御反応を示してしまい、施術自体が逆効果になってしまいますし、腹部表面だけへのアプローチでは内臓に届きませんから、結果を期待することができません。このあたりが難しいところで、見よう見まねではうまくできないのがこの内臓マッサージです。 |